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千年昔の真夏には

毎日続く猛暑、外出する気にもならずに本など開いている。

清少納言は夏にはどんなことをしてやり過ごしていたのかなとちらりと

思いついて、というか1000年前にはこれほど暑くは無かったはずだし

一体どんな風に書いているのか急に知りたくなった。ずっと書棚に入れ

っぱなしになっていた岩波の古典文学全集を開けて流し読みをしてみた。

冒頭の「夏はよる。月の頃はさらなり、やみもなほ、ほたるの多く飛びちが

ひたる。また、ただひとつふたつなど‥‥」この辺りは何度か読んだことが

ある。でもこの頃は皐月、まだ盛夏には至らない。

「七月ばかりいみじうあつければ、よろずの所あけながら夜もあかすに、

月の頃は寝おどろきて見いだすに、いとをかし。やみもまたをかし。有明、

はたいうもおろかなり。」

また他のところで「七月ばかりに、風いとうふきて、雨などさわがしき日、

おほかたいとすずしければ、扇もうちわすれたるに、汗の香すこしかかへ

たる綿衣のうすきを、いとよくひき着て昼寝したるこそをかしけれ。」

もっと暑い日には「いみじう暑き晝中に、いかなるわざをせんと、扇の風も

ぬるし、氷水に手をひたし、もてさわぐほどに、こちたう赤き薄様を、唐撫子

のいみじう咲きたるに結びつけて、とり入れたるこそ、書きつらんほどの暑

さ、心ざしのほど浅からずおしはかられて、かつ使いつるだにあかずおぼ

ゆる扇もうち置かれぬる。」 これはメールではとてもこの風情は出ようが

無い。暑い盛りにでも興味深いことや趣のあることを見つけ出して、いとを

かしと興ずる心の持ちようを見習わなくては。清女が生きた1000年前は

平均気温はどれくらいあったのだろうか。

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